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善光寺御開帳

 

七年に一度の御開帳に参じてまいりましたので、ご報告致します。なお、この投稿をご覧になった方だけの特典がございますので、最後までお読み下さった上、今年の6月29日までか、7年後の御開帳にその特典をご利用下されば幸甚です。

なお、特典とは「待たずに」、「本堂の奥の奥まで」参詣できるというものです。

最初にご開帳について説明しておかねばなりません。善光寺の御本尊様は厨子という扉付きのケースに収められており、秘仏ということで誰も拝むことはできないのです。本当にケースの中に入っているのかという疑問もありますが、過去にケースごと持ち上げたことがあって、確かに中身の重さが感じられたということであります。

さて、永久に直接拝むことができないのは残念だということで、御本尊様のレプリカを作り、本物の前に立たせ、拝むことができるようにしました。ホンモノの前に立つというので、そのレプリカを前立(まえたち)本尊と呼び、それさえも七年に一回しかケースの扉を開かないナラワシなのであります。なお、高齢男子の場合、「前立」というとゼンリツと読んでしまい「肥大」の文字が頭に浮かびますがそれとは全く関係ないのであることは言うまでもありません。

で、その七年に一回の扉開け行事がご開帳ということになり、前立本尊の指に結んだ糸が本堂の前に屹立した御柱にまで繋がっているので、参詣者はその御柱に触れることで前立本尊との繋がりを感じることができるのであります。その行列は7年前の御開帳の時はピークで三時間半待ち、新型コロナのため期間を二倍に延長した今年でもピークは二時間半だったそうです。

一般人は、まず本堂の前に屹立している御柱に触れるために長い行列に並ぶことになります。どのくらい並ぶのかは善光寺のサイトに時間帯毎に何分待ちかの「混雑予想カレンダー」があるので参考にされるとよいでしょう。ついでに、本堂内部の混み具合もライブカメラがあるので参考になります。少なくとも土日の参拝は避けた方が宜しいようです。そして、御柱の行列に並ぶだけで大体の参詣者はへとへとになりますが、本堂への立ち入りは無料なので階段を昇ってお賽銭を上げて拝み、内部を一周するだけで数分もかかりません。但し、内陣参拝、資料館、お戒壇巡り(説明は省きます)は600円の拝観券が必要になり、夫々に行列を覚悟しなければなりません。

ここから特典の話になりますのでご留意ください。本堂の構造は一般人が無料で土足のままで上がれる部分と、靴を脱いで上がる畳敷きの「内陣」、そしてその奥の一段高いところでお坊さんのお経読みが数mの近さで拝聴拝見できるライブ感溢れる「内々陣」(アリーナ席)があって、今回はそのアリーナ席、お土産付きのご案内です。

まず、今回は御開帳に伴い、本堂の西側に特設の法要受付所(写真参照)が設置されており、アリーナ席の予約は、そこでの手続きが必要となります。なお、受付は当日の現地での予約のみとなっており、ネットでの予約は出来ませんのでご了承下さい。

さて、受付所に入ると、そこは小さな郵便局のような設えで窓口が四つほどあり、そこで申込書を頂き書き込むことになります。病気平癒、家内安全、心願成就などの願いごとを書く枠の横には先祖供養や三回忌などの枠があります。個人名、〇〇家や企業・団体名などの法要対象を書き込み、それぞれの祈願項目と法要対象を線で結ぶようになっています。もう一つの選択肢は法要は一回だけか、通年毎月のサブスクか、永代供養かという期間や回数を選ぶようになっています。最後に住所・郵便番号・氏名と携帯電話番号を記入し、法要の合算金額も漢数字で記入します。私は家族の健康を一回だけ祈ってもらうことにして三千円を納めたのですが、一回こっきりと年間法要ではゴリヤクが違うのかどうかを訊きそびれました。

法要には一日に何回かのステージがあって、私は12時近くに来たので、12時半の回に指定されました。受付で渡されたたすきを掛け(写真参照)12時15分に本堂横のテントに集合します。本堂に入場し靴を脱いで「内陣」で待機、そして時間が来ると一段上の「内々陣」に通されます。本堂の中央には「前立本尊」がおられ、その向かって左側には龍が描かれた緞帳が下りています。この緞帳の向こう側にはホンモノのご本尊様がおられる厨子が鎮座されていて、今回は二十秒くらい緞帳が上がって有り難いことにご本尊の厨子を拝観できるのです。なお、本尊は前立本尊の後ろ側にあるのではないのかという疑問には答えることはできないので我慢して頂きたく存じます。

なお、ホンモノのご本尊の厨子はライトアップされ金色に輝き、眩しくて直視できないような神々しさを感じたのであります。ホントウのホンモノを拝見できたことは子々孫々まで伝えていきたいと思うのであります。読者の皆様も御開帳で御柱をオサスリするだけでなく、アリーナ席での法要をお薦めいたします。

さて、お坊様の説明が始まります。まずは般若心経を一節唸り、その次にさきほど各自が記入した用紙を読み上げるのであります。指示通りにマンションの部屋番号まで書いたのですが、「神奈川県横浜市」までしか読んでくれずに、本当にご本尊まで伝わるのか心配になりましたが、ナンのタレベエ、シンガン・ジョウジュとか、令和三年何月何日逝去誰それなどと申し込み用紙を独特の声で読み上げて下さいます。

さて、全員の申し込み用紙を読み上げると、前立本尊の前まで進み出て拝むことが出来ます。前立本尊の指に糸が結びつけられているところも確認できるのです。そのあとは、お帰りはこちらと移動・退出を促されます。そして出口近くに行くと、横の机に申し込みをした方の氏名を筆ペンで太く書いた封筒が並んでいて、自分の名を告げるとそれぞれに手渡ししてくださいます。私が頂いたのは一般の手紙用の封筒でしたが、中にはA4用紙が入る大きな封筒で中身が厚くて膨らんでいるものもありました。入金金額によってどのようなモノが差し下されるかは善光寺のサイトに写真付きで載っていますので、ご興味のある方はご参照下さい。

なお、善光寺の御開帳ウエブサイトのURLを貼っておくと役立つと思うのですが、御開帳が終わるとサイトは恐らく閉鎖されてしまうと思うのでリンクは貼りません。ご承知おきください。

タナキン

北山ユース開所366日目から宿泊して、皆さまに育てられた大昔のホステラーです。 京都の寺社仏閣の全数踏破を終え、次に季節毎の拝観を実施中。

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