鉄道趣味 2022年1月11日 タナキン 3件のコメント たしかに、私は京都の寺社仏閣の殆どを巡った。しかし季節によって庭の風情、時刻によって堂宇の陰影が移り変わるし、半世紀掛けて頭に入ってきた歴史の知識を胸に山門や鳥居に向かうと胸に迫るものが以前と変わってきていることに気がつくのである。まずは、これからも洛中洛外を徘徊逍遥したい。しかし、京都に移住を考えたこともあるが先立つ... 続きを読む 続きを読む
皇服茶 2022年1月7日 タナキン コメントをどうぞ このサイトの読者諸兄は、恐らく昭和の後半に高校生時代を過ごした方が多いと推察しますが、当時の高校では日本史も世界史も必修科目で、大学受験はそれに地理を加えた三強科からどれかひとつを選ぶ仕組みでした。つまり、成績の出来不出来は別にして、全員が世界史、日本史、地理を学んでいたのです。 しかし、現在の高校では世界史は必修です... 続きを読む 続きを読む
松陰神社 2021年12月14日 タナキン 1件のコメント なくよ、うぐいす平安京。思い返しますと千年の古都を もう半世紀以上も歩き巡ってまいりました。訪れる場所の由緒背景や故事来歴などほとんど知らずに、ガイドブックのリストを順番に潰して歩いてきただけなのですが、それでも寺社の門前に立てば必ず説明板に出くわします。それらを眺めるうちに、そのひとつひとつの知識の点が線になり、その... 続きを読む 続きを読む
夜行列車 2021年11月2日 タナキン 10件のコメント たなきんです。いつものように長文です。 「夜汽車」は死語である。だいたい、今の世の中には観光目的の特別列車以外に蒸気機関車なんて走っていない。さらに夜中に汽車を走らそうと企画する鉄道会社はない。新幹線網の発達によって夜行列車は撲滅されてしまったのである。 まあ、偉そうに夜行列車の文章を書いているこの私も三回しか乗車経験... 続きを読む 続きを読む
老松の夏柑糖 2021年8月18日 タナキン コメントをどうぞ 涼やかな半透明のゼリーに匙を挿し込み、口に持っていくとまず独特の香りが急襲してきて、口に含むと少し苦味のある独特の甘酸っぱい夏蜜柑が郷愁を誘うのである。 この菓子をつるりと喉に流し込むと、生家の畳の縁の模様、襖の取手の黒光り、カタカタと鳴る箪笥の引手、柱時計の振り子の揺れなど昭和を生きた者だけが共有できる光... 続きを読む 続きを読む
横丁と会館 2021年6月22日 タナキン 6件のコメント たなきんです、いつもと同じくらいのちょっと長文です。 私の記憶で最初に出てくる「横丁」は東京都中野区にある「鍋屋横丁」である。新宿から青梅街道を走り荻窪まで走っていた都電の停留所にそれがあった。そして東京オリンピックで地下鉄丸ノ内線が同じ青梅街道の下を荻窪駅まで延伸され、都電は廃止され「新中野」という無機質な名前の駅が... 続きを読む 続きを読む
うどん 2021年6月1日 タナキン 2件のコメント いつものように長文です。今回は寺社仏閣の話は全く出てきませんので、そこのところヨロシク。 根っからの食いしん坊なので、出張や外出のついでに美味いものを食べることがよくあった。たとえば、東京の地下鉄日比谷線で外出する時は、途中にまだ営業していた築地市場があったので早朝から営業しているラーメン屋「井上」や定食屋「豊ちゃん食... 続きを読む 続きを読む
京都大原散々記 2021年4月11日 タナキン コメントをどうぞ 写真にマウスを合わせると説明が出ます 読者の皆様、コロナ禍とはいえご健勝のことと存じます。小生は命に全く関わりのない部分の手術を2月に受け、その手術痕の引き攣れが残り、またしばらく寝ていたので一日に五千歩を超えると辛い状況でしたが、ラ... 続きを読む 続きを読む
清浄歓喜団 2021年3月20日 タナキン コメントをどうぞ たなきんです。 昨年、投稿した「和菓子の話」で少し触れた日本最古の和菓子「清浄歓喜団」を入手したので、感想などを記したい。以前に賞味した筈であるが、寄る年波で記憶が薄れてしまっていたので再購入したのである。 扱う店は、四条通りを八坂神社で... 続きを読む 続きを読む
伊藤若冲 2021年1月23日 タナキン 2件のコメント たなきんです。遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年も駄文にお付き合いを願います。 祇園祭の山鉾巡行や五山送り火などの中継番組でお馴染みのKBS京都放送は、京都が地元の地方テレビ局である。関西の読売放送、関西テレビなどのキイ局とは違って経営状態も視聴率も捗々しくない。そして東京にも「テレビ東京」というキイ局... 続きを読む 続きを読む